九州沖縄地区高専フォーラム

 第18回九州沖縄地区高専フォーラムは、去る12月6日に久留米高専を会場として開催され、各地より高専の学生・教職員、行政・企業・教育等の関係者のべ約200名が参加して、以下のようなイベントが行われ、地元市民、および九州沖縄地区の高専間の交流と連携を深めました。

開会挨拶  9:30? 9:40、会場 D4 教室
           九州沖縄地区高専フォーラム会長 前田三男(久留米高専校長)

1.ポスターセッション  10:10?15:30 会場 ES4 教室

 九州沖縄地区各高専・大学の学生及び教員、公的試験研究機関並びに企業関係者による研究、共同研究等の成果などについて、59件のポスターを用いた研究発表を行いました。学生の発表は、本科5年生と専攻科生によるものです。

 発表プログラムの詳細はこちらをご覧下さい。

2.久留米高専卒業生による講演会  9:40?15:30 会場 D4 教室

 久留米高専を卒業し、社会の様々な分野の第一線で活躍している以下の8名の方々を招待し、主に後輩の学生向けに、その貴重な社会体験を話していただきました。

 詳しいプログラムはこちらをご覧下さい。

荒木敏彦氏(TPO Displays Corp.(台湾))の講演

1)暖かい靴中敷き『暖かインソール』の開発
   講師:古賀 徹氏(株式会社ムーンスター技術開発課)
2)大電(株)における有機ELの研究開発について
   講師:納戸光治氏(大電株式会社技術開発本部研究開発部開発グループ主査)
3)佐賀県窯業技術センターの地域産業支援
    講師:寺崎 信氏(佐賀県窯業技術センター陶磁器部専門研究員 技術開発担当係長)
4)液晶ディスプレイと業界・技術者・ビジネスマン
   講師:荒木敏彦氏(TPO Displays Corp.(台湾) 研究開発本部竹南技術開発處技術處長)
5)水道分野における産学官連携のあり方
    講師:長谷尾 哲氏(鳥栖市役所上下水道局主事)
6)私の仕事 -卒業後の会社生活-
   講師:寺薗裕一氏(株式会社安川電機インバータ事業部技術部ソフトウェア設計課 課長補佐)
7)「ものづくり」という仕事も悪くはない
   講師:緒方健治氏(第一精工株式会社福岡事業所取締役設備事業本部長)
8)企業紹介と人生の歩み
   講師:伴 和夫氏(株式会社佐電工代表取締役専務)


3.パネルディスカッション
  「地域が久留米高専に望むこと」
       15:45?17:20 会場 D4 教室

 久留米市の中心市街地活性化対策を推進してこられた久留米市役所の田中健二氏にキーレクチャーをしていただき、学校、企業、行政関係者5名がパネリストとして一堂に会して、地域が久留米高専に期待するものは何かについて、議論するパネルディスカッションです。

右よりコーディネーターの中嶌裕之氏、パネリストの伴 和夫、荒木敏彦、田中健二、大竹孝明、馬越幹男の各氏。

  総合司会:第18回九州沖縄地区高専フォーラム実行副委員長 中嶌裕之(久留米高専)

15:45?16:20 キーレクチャー「地域が久留米高専に望むこと」
  講師:田中健二氏(久留米市中心市街地活性化推進室課長補佐)
         座長 馬越幹男(久留米高専 高専フォーラム実行委員長)

16:20?17:20 パネルディスカッション
  
コーディネーター:中嶌裕之(久留米高専 高専フォーラム副実行委員長)
  パネリスト:田中健二氏(久留米市中心市街地活性化推進室課長補佐)
          
伴 和夫氏(株式会社佐電工代表取締役専務)
            
荒木敏彦氏(TPO Displays Corp.(台湾) 研究開発本部竹南技術開発處技術處長)
          
大竹孝明氏(鹿児島高専一般教育科教授)
          
馬越幹男(久留米高専 高専フォーラム実行委員長)

閉会挨拶:17:20?17:30,D4 教室
        九州沖縄地区高専フォーラム名誉会長 鳥井昭美(久留米高専特命教授)

■進路相談室・技術相談室

  進路相談室 9:40?15:45、会場:D3 教室
  技術相談室 9:40?15:45、会場:機械・材料工学科会議室

 フォーラムの開催中、中学生や保護者、先生方向けの進路相談室と、一般企業の方向けの技術相談室を開きました。

■懇親会  
 会場 ブリヂストンクラブ  18:00?20:00
    〒830-0022 久留米市城南町5?1  TEL:0942-38-0181


九州沖縄地区高専フォーラムへのお誘い

 このフォーラムは、久留米高専が九州地区の高専に呼びかけ、1991年に第1回が久留米高専で開かれて以来、九州各地の高専の持ち回りにより毎年開催され、今回はその18回目にあたります。その間に、今では全国的な規模のイベントとなり、高専の学生に研究発表の場を提供している「高専シンポジウム」を発足させる母体ともなりました。このところこの高専フォーラムの活動は、毎回数人の講師を招聘して、社会的に高専がおかれている状況を討議する場として機能しています。

 久留米高専では2008年1月に、第13回高専シンポジウムを石橋文化センターで2日間にわたり開催し、地元各方面からのご支援を得て、研究発表だけでなく「地域連携」をテーマとする色々なイベントを行い、大きな成果を上げることができました。今回の九州沖縄地区高専フォーラムは、地域産業と市民との連携をさらに深めることを目的として、来る12月6日に久留米高専キャンパスで開催いたします。ポスターによる高専の学生たちや地元企業等の関係者による研究発表のほか、パネルディスカッション「地域が久留米高専に望むこと」、社会で活躍している久留米高専生たちによる講演会など、地域の企業や市民の方々との連携を強化する様々なイベントを計画していますので、高専関係者のみならず、広く久留米・鳥栖地域の方々のご参加をお待ちしています。

九州沖縄地区高専フォーラム協議会会長
前田 三男(久留米高専校長)

■高専フォーラムのチラシはこちらをご覧下さい。

第18回九州沖縄地区高専フォーラム 実行委員会
830-8555 福岡県久留米市小森野1-1-1 久留米工業高等専門学校 総務課

■主催:久留米工業高等専門学校・九州沖縄地区高専フォーラム協議会
■共催:久留米学術研究都市づくり推進協議会・日本化学会九州支部
■後援:久留米市・久留米市教育委員会・鳥栖市・鳥栖市教育委員会・久留米高専後援会

昨年八代高専で開かれた「第17回九州沖縄地区高専フォーラム」の記録はこちら