久留米高専産学民連携テクノセンター設立記念事業

 この度、久留米高専にテクノセンターの建物が新設されたのを記念して、本校の主催により、その2階にできた「多目的室」において表記のトークコンサートをいたします。久留米高専の学生・教職員・保護者の皆様はもとより、一般の方々にも開放されたイベントです。入場無料ですので、多くの方々のご来場をお待ちしています。
演奏とお話

 佐藤 豊彦(リュート、オランダ・ハーグ王立音楽院元教授)
 前田りり子(フルート、東京芸術大学非常勤講師、バッハ・コレギウム・ジャパン・フルート奏者)
 佐藤 美紀(リュート、有明工業高等専門学校在学)

 その当時に使われていたリュートやフルートを使い、当時の演奏様式を忠実に再現しつつ、西洋が近代化される以前の、16世紀から18世紀にわたるルネサンスおよびバロック時代の西洋音楽を演奏するとともに、社会と音楽との関わりについてお話しするトークコンサートです。また、3人ともヨーロッパでの生活が長いことから、日本と西洋の文化の違いについても触れていただきます。以下は、演奏予定の曲目です。
 【18世紀の音楽】
  クープラン:「恋のうぐいす」
  ヴァイス:「おどけた女 - シシリアーナとジグ」
  テレマン:ファンタジー 第8番 ホ短調
  バロン:アダージョとアレグロ
 【オランダにまつわる16-17世紀の音楽】
  ヘルムブレーカー:序曲
  スヴェーリンク:ファンタジアとおしゃべり子燕
  ダウランド:戻っておいで
  作者不詳:グリーンスリーヴズ/夜鳴きうぐいす

入場無料 ただし事前申込みが必要です。

 聴講ご希望のかたは、下記まで葉書・電子メール・ファックス等に、住所・氏名・年齢・電話番号を記入の上、お申込み下さい。定員100名、先着順で定員に達したら、申込みを締め切ります。
  お問い合わせ・申込みは
    830-8555 福岡県久留米市小森野1-1-1
         久留米工業高等専門学校 総務課総務係
    FAX 0942-35-9307 TEL 0942-35-9304 
    E-mail
    

出演者プロフィール

◆佐藤豊彦(Toyohiko Satoh、リュート)
 立教大学在学中に皆川達夫氏に学ぶ。1968年に渡欧、スイスのバーゼル・スコラ・カントルムにて、オイゲン・ドンボワ氏に師事する。1971年に世界で初めてのバロックリュートによるソロLPをスイスで録音してデビュー。1973年にはオランダのハーグ王立音楽院教授に就任、30年間以上にわたって世界各国に多くの後輩リュート奏者を育てた。1983年カーネギーホールに出演、ニューヨーク・タイムズで絶賛を博す。数多くのCDを録音し、オランダでエジソン賞、日本でもレコードアカデミー賞などを受賞。作曲家としても世界各地の音楽祭に参加、自作品のCDや出版物もある。2000年に「リュート&アーリーギターソサエテイ・ジャパン」の会長に就任し、現在も世界各地でコンサートやマスタークラスを行っている。

◆佐藤美紀(Miki Satoh、リュート)
 1989年オランダに生まれる。9歳でリュートを始め、現在まで父佐藤豊彦のレッスンを受けてきた。2002年以降は家族とともに日本に移住。2007年にルネサンスリュートによるデビューリサイタルを行い、その後も各地で父とともにコンサートを行うと同時に、最近CD録音を行った。現在有明工業高等専門学校物質工学科5年。弓道三段。2007年には高専英語スピーチコンテスト全国大会で優勝。

◆前田りり子(Liliko Maeda、フルート)
 高校2年の時、全日本学生音楽コンクール西日本大会フルート部門1位入賞。その後バロックフルートに転向して桐朋学園大学で有田正広氏に師事、1993年にオランダのデン・ハーグ王立音楽院に留学し、バルトルド・クイケン氏に師事。1996年、山梨古楽コンクール第1位、1999年、ブルージュ国際古楽コンクール2位入賞(フルートでは最高位)。2000年にデン・ハーグ王立音楽院大学院を修了。帰国後は東京に在住して、各地でリサイタルや室内楽コンサートを催すと同時に、ソロアルバム「パリのフルート音楽」などCD録音を多数行っている。2006年には、単行本「フルートの肖像」を出版。バッハ・コレギウム・ジャパン、ラ・フェート・ギャラントなど各種演奏団体のメンバー。現在、東京芸術大学非常勤講師。公式ホームページはこちら