平成14年度シラバス   久留米工業高等専門学校

授業科目 授業形態 学 年 必・選 単位数 担当教官(E-mail)
 伝熱工学T
 講義
 5年前期
 必修 1単位
 平碆国男
 hirahaya@kurume-nct.ac.jp
[教育目的]
 伝熱工学は熱の移動現象(特に、移動速度)を取り扱う学問である。熱の移動現象は、自然
 界,工業界を問わずあらゆる分野に重要な関わりを持つ。本講義では伝熱の基本形式のうち
 主として熱伝導について学修し、熱交換器および伝熱フィンについて、複合伝熱現象に対す
 る問題解決力を養う。

[授業内容]
 第1週;伝熱工学とは
 第2週;伝熱の基本形式(熱伝導・対流・放射)
 第3週;熱伝導基本事項(温度場,熱流束,フーリエの法則,熱伝導率)
 第4週;定常熱伝導の計算(平板,重ね板)
 第5週;定常熱伝導の計算(円管,球,数値計算)
 第6週;定常熱伝導の計算演習
 第7週;非定常熱伝導(フーリエの微分方程式)
 第8週;非定常熱伝導(フーリエの微分方程式)演習
 第9週;非定常熱伝導(前進差分法)
 第10週;熱通過
 第11週;熱通過演習
 第12週;熱交換器
 第13週;熱交換器演習
 第14週;伝熱フィン
 第15週;伝熱フィン演習

[教育方法]
 伝熱現象は、熱伝導と対流熱伝達と熱放射の三つの基本事項と物質伝達の個別、もしくは
 幾つかの複合より成り立っている。したがって、伝熱工学を理解するには、まずこれらの
 基本現象を個別に理解する必要がある。熱は実体として把握が困難であるので、適宜演習
 を行う。受講者各人が、着実に問題に取り組むことが重要である。

[教材及び参考図書]
 <教科書>伝熱工学:北山・一色 著(森北出版)
 <参考書>伝熱学 :西川・藤田 著(理工学社)

[期待される成果]
 (1)工業上および日常現れる伝熱現象(熱伝導・複合伝熱)を解釈できる。
 (2)工業製品の熱設計に応用できる。

[評価方法]
 定期試験の評点(演習・課題の提出は必須)

[関連科目]
 伝熱工学U、工業熱力学

[関連教官]
 田中大
 [終り]