一般科目（文科系）常木　佳奈

[1] 常木佳奈「「挿絵」という語の適用範囲に包括される「口絵」 ：「明治大正昭和挿絵文化展覧会」からの考察」（アート・リサーチ 24（1）, pp.21-25, 2023）
[2] 常木佳奈「近代木版口絵画集・『小説挿画集』と『江戸錦』の位置づけ：明治中期における春陽堂の木版出版活動からの考察」（アート・リサーチ 23（3）, pp.127-136, 2023）
[3] 常木佳奈「近代木版口絵の制作過程とその体制：朝日コレクションのデジタル化プロジェクトを通して」（アート・リサーチ 19, pp.3-14, 2019）
[4]「口絵ポータルデータベース」
（https://www.dh-jac.net/db/nishikie/search_kuchie.php）

　ある時代において，どのように文学作品が〈つくられ〉，読者の手に〈渡り〉，〈読まれた〉かという問題意識のもと，研究活動に取り組んでいます．なかでも，読者の購買欲を刺激する書物の意匠や，その周辺の文化資源に強い関心をもっており，明治期の木版多色摺口絵を中心とした出版文化研究を進めてきました．具体的には，国内外の図書館や美術館，さらには個人所蔵の木版口絵関連コレクションについて悉皆調査を実施し，学術利用に耐えうるイメージデータベースを構築，そして，そこに蓄積されたデジタル資源を活用し，描かれている内容や摺刷の様子を比較検討するといった研究を行っています．
　また，木版口絵に限らず，多様なデジタルアーカイブ構築プロジェクトに携わった経験を有しており，文化資源の共有化の動向や活用方法などについても関心をもっています．

出版文化, 木版多色摺口絵, デジタルアーカイブ, デジタルヒューマニティーズ

日本近代文学書の〈書装〉研究

日本近代文学書の〈書装〉研究：明治期木版多色摺口絵を事例に