久留米工業高等専門学校 産学民連携テクノセンター

「高専ハカセ塾」久留米高専 第1期 活動報告


  「高専ハカセ塾」は、

  地球規模の視点を有する次世代傑出人財の発掘・育成を目指す、

  九州の3高専合同企画プログラムです。


 高専ハカセ塾は、国立研究開発法人科学技術振興機構「ジュニアドクター育成プログラム」の採択事業として、 有明高専・熊本高専・久留米高専の合同企画で2018年からスタートしました。
 多様経験型・ 自主プロジェクト型・学外研修型の3つのプログラムを用意し、 久留米高専では一般公募で選ばれた第1期生(11人) が、以下の内容に取り組みました。

■各種専門講座

 多様経験型のプログラムとして、受講生それぞれの興味・関心、知識と視野を広げていけるよう、 久留米高専教員による専門講座を月1回のペースで開催しました。

●プログラミング・・・基礎知識の習得とプログラミング実践。コンテストにも参加しました。
●生物化学・・・機材や専用キットを用いて、細菌の種類と名前を判定する実験を行いました。
●数 学・・・数学や和算の歴史、考え方等を学び、一関博物館主催和算問題に応募しました。
●科 学・・・各種環境エネルギーや環境問題についての講義を行いました。

■学内外での研修

9月・・・久留米シティプラザで開催された「ドクターブンブン子ども医学部」参加。 医学や医療について学びました。
10月・・・高専ロボコン九州・沖縄地区大会観戦。 小学生メンバーはエキジビジョンに飛び入り参加しました。
11月・・・久留米高専祭見学。 各学科をめぐりながら、それぞれで行われている研究の説明や実験の体験をしました。
12月・・・3高専の受講生全員で、阿蘇への1泊研修を実施しました。 1日目は益城町の断層を見学後、チーム対抗オリエンテーションやグループ別プレゼンテーション大会を開催、 2日目は火山博物館見学後、京都大学地球熱学研究施設火山研究センターを訪問しました。

■自由研究(随時)

 各授業の合間に時間を取りながら、ハカセ塾最後の授業となる成果発表会に向けて、 受講生それぞれがテーマを決め、図書館やPC教室を活用しながら研究内容を考えていきました。 授業には社会人メンター、学生メンターも参加し、受講生をサポートしました。

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■成果発表(最終日)

 最終日は次期選考も兼ねた自由研究の成果発表会を開催しました。
 IT、医療、地学、環境、エネルギーなど 、 発表テーマは多岐にわたり、 自作のロボットや実験道具を持参してのデモンストレーションがあったりなど、 堂々とした見応えのあるプレゼンテーションが続きました。
 成果発表会の後に修了式が行われ、第1期高専ハカセ塾が終了しました。
 受講生に実施した研究への意欲や技術、能力等に関する自己評価アンケートでは、回答した受講生全員が、 ハカセ塾実施前と比べて実施後の自己評価があがっていました。

■第1回 小・中学生ジュニア学会 開催 Jr.gakkai.png

 年度末の3月2日には、イオンモール大牟田で、 「小・中学生ジュニア学会」と題した学会を開催しました。
 ハカセ塾受講生だけでなく、近隣の小・中学校にも案内し、ポスター発表やパネルディスカッションなど、 大人顔負けのイベントで盛り上がりました。
 参加した受講生へのアンケートでは、「ジュニア学会への参加は今後の勉強や将来に役立つと思うか」という質問に、回答者全員が"役立つと思う"と回答していました。
 ポスターの内容や説明、 質疑応答に対して審査も行われ、発表者全25名のうち、 久留米高専では2名が優秀賞を、 1名が奨励賞を受賞しました。

■平成30年度高専ハカセ塾開催報告

第1回 / 第2回 / 第3回 / 第4回 / 第5回
第6回 / 第7回:一泊研修→雨天のため第12回で実施
第8回 / 第9回 / 第10回 / 第11回 / 第12回
第13回 / 成果発表会 / 第1回小・中学生ジュニア学会

■平成30年度受講生募集チラシ

募集チラシ(PDF)


■■お問合せ■■
〒830-8555 福岡県久留米市小森野1-1-1
久留米工業高等専門学校 高専ハカセ塾事務局
TEL:0942-35-9333 FAX:0942-35-9307

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