教育GPとは

 文部科学省では、各大学・短期大学・高等専門学校等(以下「大学等」)が実施する教育改革の取組の中から、大学等における学生教育の質の向上を目指す個性・特色のある優れた取組を選び、その取組をサポートしています。また、それらの取組について広く社会に情報提供を行うことにより、他の大学等が選ばれた取組を参考にしながら、教育改革に取り組むことを促進する大学教育改革をすすめています。この「優れた取組」「Good Practice」と呼んでいます。これは、近年、国際機関の報告書などで「優れた取組」という意味で幅広く使われており、諸外国の大学教育改革でも注目されている言葉です。なお、この言葉を略して、「GP」と呼んでいます。

 文部科学省では、国公私立大学を通じて、教育の質向上に向けた大学教育改革の取組を選定し、財政的なサポートや幅広い情報提供を行い、各大学などでの教育改革の取組を促進するため、「特色ある大学教育支援プログラム(特色GP)」及び「現代的教育ニーズ取組支援プログラム(現代GP)」を実施しています。

 平成20年度からは、特色GPと現代GPを発展的に統合した「質の高い大学教育推進プログラム(教育GP)」を実施しています。

文部科学省 リンク
http://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/kaikaku/gp.htm

高専機構 リンク
http://www.kosen-k.go.jp/joho_gp.html

本取組みの選定理由

『 本取組は、取組の範囲が機械工学科に限定されてはいるものの、機械要素設計実験にCIMSを導入し、通常の実験だけでは実施が非常に難しい設計→解析→製造加工→評価実験という一連のプロセスを体得させようとする取組で、高く評価される。

また、地域中小企業に対する体系的なCIMS講習会を企画し、地域との相互作用により教育内容の刷新と地域連携活動の活性化を図ろうとする点も、大きな意義を有するものである。

ただし、地域連携や社会人教育において具体的な成果を上げるには、地域の生産現場とのより密接な交流が必要である。また、この手法は、単に、機械的要素設計だけでなく、さらに全学的に展開していくことも可能である。取組の実施に当たっては、これらの点に留意して、着実に成果を上げていかれることを期待する。 』 

平成20年度選定プログラム一覧(高等専門学校)

<教育課程の工夫改善を主とする取組>(1件)

整理番号 学校名 設置 取組名称
1 鈴鹿工業高等専門学校 環境志向・価値創造型エンジニアの育成

<教育方法の工夫改善を主とする取組>(11件)

整理番号 学校名 設置 取組名称
1 宮城工業高等専門学校 教学パーティーによる学習コンダクター育成
2 東京工業高等専門学校 国際通用力のある若き実践的エンジニア育成
3 東京工業高等専門学校 組み込みシステム開発マイスターの育成教育
4 石川工業高等専門学校 学習達成度試験による専門教育の質の保証
5 豊田工業高等専門学校 多読・多聴による英語教育改善の全学展開
6 豊田工業高等専門学校 ボランティア活動を活用した実践教育
7 米子工業高等専門学校 中海とともに育てる地域連携型環境教育
8 松江工業高等専門学校 知的創造サイクル演習による技術者教育
9 久留米工業高等専門学校 CIMSを活用した機械要素設計と産学連携
10 大分工業高等専門学校 地域水環境を活用した実践的環境技術者教育
11 鹿児島工業高等専門学校 技術士会と連携した新たな実践的技術者教育

<上記以外の工夫改善を主とする取組>(1件)

整理番号 学校名 設置 取組名称
1 熊本電波工業高等専門学校 ものづくりコンテストを活用した国際化教育