令和5年度 第4回「久留米高専ハカセ塾」を開催しました

10月28日(土)久留米高専において、「久留米高専ハカセ塾」第4回目の講座を開催しました。

今回は、材料システム工学科の教職員を講師に迎え、“金属を溶かして固める!!おもしろ『鋳造』体験!!”と題して、鋳造についての講義や消失鋳型法(フルモールド法)による鋳造体験が行われました。

最初に、鋳造の歴史や方法、用途などについて学習しました。金属を溶かして固めてできた鋳物がクルマや電化製品の部品、街や道路で見かけるフェンスや街灯、マンホールの蓋などに使用されていることや、奈良の大仏様が世界最大の鋳物であることなど、受講生にとっては初耳なだけに、メモを取りながら熱心に聞いていました。

鋳造体験では、まず、作りたい形をイメージしてから発泡スチロールを加工し、それを砂に埋めて砂型を作りました。砂型がきちんとできていないと、それまでの作業が無駄になりますので、受講生は教職員や学生メンターに手伝ってもらいながら、丁寧に作業を進めました。800度ぐらいに加熱され、水飴のようになったアルミニウムが砂型に注ぎ込まれると、発泡スチロールはガスになって消失し、その形がアルミニウムで再現されます。溶湯を入れてから20分ぐらい待ったところで、アルミニウムでできた作品を砂型から取り出しました。受講生は、普段では体験できない“鋳物作り”を通して、「ものづくり」の大切さやおもしろさを理解できたようでした。

 

作りたい形をイメージして下書き カッターナイフで形をつくります
発泡スチロールカッターは楽しい! 二酸化炭素を吹きつけて砂型を固めます
砂型から作品を取り出し中! 余分なアルミニウムを切り落とします!

 

―「久留米高専ハカセ塾」とは―

久留米高専STEAM事業の採択課題として、次世代科学技術を担う「傑出人財」(人財とは社会の財産となりうる人材)を発掘・育成します。高専が科学技術とものづくりに強く、機械・電気・制御・生化・材料の、幅広い技術分野を学ぶことができる点などの特徴を活かしたプログラムです。

 

〈本件担当〉

総務課研究推進係

電話:0942-35-9333