

No Material, No Life!
材料のチカラでテクノロジーの未来を支える。
工業製品は金属、セラミックス及び高分子材料から構成されています。低学年では、英語、数学、物理、化学等の一般科目に加えて、実際に使用されている金属、セラミックス及び高分子材料等の工業製品を通して、工業材料に関する一般的な知識を習得します。高学年では、本学科が柱としている金属及びセラミックス材料について、構造・物性及び製造・加工に関する専門的知識と実践的技術を学びます。

- 1年次学習内容
数学、化学などの基礎科目を学びながら、「材料加工実習」や「図学」を通して、技術者に必要な基礎を身につけます。また、「材料⼯学・情報処理⼊門」では、材料システム工学科の全教員によるオムニバス形式の講義が行われ、材料工学のおもしろさや大切さを楽しく学習します。
主要科目・材料加工実習
・図学
・材料⼯学・情報処理⼊門 - 2年次学習内容
数学、化学、物理の基礎科目のほか、専門科目の「基礎設計製図」を通して、技術者に必要な知識やスキルを高めていきます。また、はじめての専門的な実験・実習科目となる「情報処理1」や「材料システム実験1」では、実験目的・方法の設定の仕方や実験結果の扱い方、レポートの書き方などの基本を学びます。
主要科目・基礎設計製図
・基礎材料化学
・情報処理1
・材料システム実験1 - 3年次学習内容
これまでに学んだ基礎科目・専門科目を土台に、金属やセラミックスなどの内部で起こるミクロ・ナノ的な現象を理解するために必要な知識(例えば、合金状態図や転位など)を学習していきます。さらに、「材料システム実験2」を通して、実験技術の修得だけでなく、材料現象を実際に体験し理解を深めます。
主要科目・セラミックス材料学1
・物理化学1
・金属物理学1
・材料組織学
・機械加工学
・材料システム実験2 - 4年次学習内容
「金属物理学2」や「材料物性学1」などを通して、専門知識の幅をさらに広げるとともに、金属やセラミックスなどの各種材料の製造・加工・性質などを具体的に学習します。また、「材料システム実験3・4」では種材料の作製や評価に関する実験技術を、「情報処理2」や「応用設計製図・CAE」では工学共通の必須技術をそれぞれ学びます。
主要科目・金属物理学2
・材料物性学1
・塑性加工学
・金属材料学1
・電気化学1
・情報処理2
・応用設計製図・CAE
・工業英語
・材料システム実験3
・材料システム実験4 - 5年次学習内容
これまでに修得とした知識や技術をさらに確かなものとするため、「材料強度学」や「融体加工学」、「材料システム実験5」などの科目が開講されます。さらに、5年次進級と同時に3~4名ずつに分かれて、各教員の研究活動に参加します。卒業までの1年間を使って研究活動を行い、その成果を「卒業研究」として論文にまとめ、口頭発表を行います。
主要科目・材料強度学
・融体加工学
・高分子材料学
・環境工学
・安全工学・工業倫理
・テクニカルコミニュケーション
・材料システム実験5
・卒業研究



金属、セラミックス、高分子材料などに関する基礎的な知識や技術を修得し、それらを活用できる能力を養成する。
アドミッションポリシー
「求める学生像」
材料システム工学科は、ものづくりの基礎となる工業材料の開発・設計・製造から利用、その後の寿命による破壊、リサイクルまで材料に関する一連の専門知識を身につけるとともに広い視野と豊かな心を備えて、社会の発展に貢献できる自立の精神に富んだ実践的、創造的材料技術者を育成することを目指しています。そのため次のような人を求めています。
1.材料技術者になる意欲を持っている人
2.理数系の基礎学力が身に付いている人
3.自立心があり、社会的ルールを守って行動できる人
4.他の人と対話を通して相互理解を深めようとする人
「入学者選抜の基本方針」
第一学年への入学者の選抜は、推薦による選抜及び学力検査による選抜により行う。
◇ 推薦による選抜
調査書、推薦書、推薦選抜志願調書、適正検査(数学)の成績及び面接の評価を総合して行う。
◇ 学力検査による選抜
調査書及び学力検査(理科、英語、数学、国語及び社会)の成績を総合して行う。
第三学年への外国人留学生の編入学者の選抜は、高専機構が実施する選抜試験により行う。
◇ 高専機構による選抜
出願書類、日本留学試験の成績、TOEFL、TOEIC 又は IELTS の成績及び面接の評価を総合して行う。
第四学年への編入学者の選抜は学力検査による選抜により行う。
◇ 学力検査による選抜
調査書及び学力検査(数学、英語及び理科)の成績を総合して行う。
カリキュラム・ポリシー
材料システム工学科は、材料に関する一連(工業材料の開発・設計・製造から利用、その後の寿命による破壊、リサイクルまで)の専門知識と技術を身につけ、広い視野と豊かな心を備え、かつ自立の精神に富んだ実践的、創造的材料技術者を育成することを目指しています。それに向けて、初年次より実験・実習科目を設け、技術の実際に触れることで専門知識の必要性・有効性について理解を促します。また、中学年次までに技術者にとって不可欠な科学技術に関連する基礎知識を習得します。高学年次ではそれまでに身につけた知識と専門知識と技術を活用することに主眼を置いた科目を設けます。さらに、広い視野と豊かな心および自立の精神を養うため、一般科目と専門科目を体系的に配置し、以下のように教育課程を編成します。
1.材料システム工学に必要な金属材料、セラミックス材料および高分子材料に関する構造、性質、機能、製造プロセス、加工、リサイクル技術および関連した周辺技術、設計、解析、評価に関する基礎的な知識や技術を修得し、それらの課題を解決するために活用できるようにするために
(1) 初年次より全学年に実験科目を設ける。
(2) 低・中学年次に自然科学系科目を設け、講義・演習・実験を主として実施する。
(3) 低・中学年次に専門基礎科目を設け、講義・演習を主として実施する。
(4) 中・高学年次に専門科目を設け、講義・演習を主として実施する。
2.自ら学び工夫するとともに、他者と協力して課題解決に積極的に行動できるようにするために
(1) 初年次より専門実習科目を設け、実習を主として実施する。
(2) 初年次に専門導入科目を設け、講義・演習を主として実施する。
(3) 低学年次より全学年に実験科目を設ける。
(4) 高学年次にインターンシップ・卒業研究を設けて、実施する。
3.環境に配慮しながら技術者倫理に沿って自律的に判断し、行動できるようにするために
(1) 低学年次よりリテラシー系科目を設け、講義・演習を主として実施する。
(2) 低学年次より社会、リベラルアーツ科目を設けて、講義・演習を主として実施する。
(3) 高学年次にインターンシップ・卒業研究を設け、実施する。
(4) 高学年次に環境工学系科目、工業倫理系科目を設け、講義・演習を主として実施する。
4.広い視野と豊かな心を備えて社会に貢献できるようにするために
(1) 低学年次より人文社会科目、リベラルアーツ科目、外国語科目を設け、講義・演習を主として実施する。
(2) 全学年に保健体育系科目を設けて、実施する。
(3) 高学年次にインターンシップ・卒業研究を設けて、実施する。
以上の教育課程において、到達目標に対する到達度を
(1) 講義科目においては、定期試験・演習・レポートなど
(2) 卒業研究においては、卒業論文、研究発表、課題への取り組み状況など
(3) その他の科目においては、課題への取り組み状況、レポート、発表など
により各科目のシラバスに記載されている方法で評価します。
成績は 100 点法によるものとし、60 点以上を合格として単位を認定します。
成績評価の評語は次の基準によるものとします。
評価 点数
S 90点以上
A 89点以下80点以上
B 79点以下70点以上
C 69点以下60点以上
D 59点以下
ディプロマ・ポリシー
材料システム工学科は、ものづくりの基礎となる工業材料の開発・設計・製造から利用、その後の寿命による破壊、リサイクルまで材料に関する一連の専門知識を身につけるとともに広い視野と豊かな心を備えて、社会の発展に貢献できる自立の精神に富んだ実践的、創造的材料技術者を育成することを目指しています。そのため以下のような能力を身につけ所定の単位を修得した学生に卒業を認定します。
1.材料システム工学に必要な金属材料、セラミックス材料および高分子材料に関する構造、性質、機能、製造プロセス、加工、リサイクル技術および関連した周辺技術、設計、解析、評価に関する基礎的な知識や技術を修得し、それらの課題を解決するために活用できる。
2.自ら学び工夫するとともに、他者と協力して課題の解決に積極的に行動できる。
3.環境に配慮しながら技術者倫理に沿って自律的に判断し、行動できる。
4.広い視野と豊かな心を備えて社会に貢献できる。