令和5年度 第2回「久留米高専ハカセ塾」を開催しました

9月30日(土)、久留米高専において、「久留米高専ハカセ塾」第2回目の講座を開催しました。

今回は、生物応用化学科の教員を講師に迎え、「色と光の化学」と題して、色と光の性質についての2つの実験を行いました。

前半は、色素の合成実験を行い、2種類の試薬を混ぜ合わせ、ブラックライトに当てる発光実験を行いました。身の回りにある郵送されたはがきやお札などを使用し、普段隠れている光の模様が浮かび上がる様子を、受講生も興味深く観察していました。

後半は、「科捜研の女」の体験をしてみようをテーマに【今日のミッション】となったルミノール反応、DNA鑑定の実験を行いました。科学捜査で使われている「ルミノール反応」により文字を浮かび上がらせる実験で、犯人に消されてしまったダイイングメッセージを想定し、一瞬だけ光る被害者からのメッセージを解読しました。受講生同士、グループごとに意見交換をし、様々な視点から事件解決への推理を行っていました。

DNA鑑定の際に行った電気泳動では、細かな作業ということもあり、少し緊張した面持ちの受講生もいましたが、学生メンターのアドバイスの下、溶液を取ったマイクロピペットを用いてゲル内に注入させることに成功していました。DNA鑑定の結果を観察し、無事にルミノール反応・DNA鑑定による犯人特定が完了しました。受講生は自身が行ったDNA鑑定の結果を嬉しそうに観察し、記念写真を撮る受講生の姿が印象的でした。

色と光の性質を学ぶとともに、化学や生物学が、科学捜査の分野で自分達の安心安全な生活に活かされていることを実感したようです。

 

発光のしくみの解説 蛍光色素の発光実験
電気泳動実験 実験結果の撮影
ルミノール反応でダイイングメッセージを解読 解読出来た文字を出し合いながら犯人を特定

 

―「久留米高専ハカセ塾」とは―

久留米高専STEAM事業の採択課題として、次世代科学技術を担う「傑出人財」(人財とは社会の財産となりうる人材)を発掘・育成します。高専が科学技術とものづくりに強く、機械・電気・制御・生化・材料の、幅広い技術分野を学ぶことができる点などの特徴を活かしたプログラムです。

 

〈本件担当〉

総務課研究推進係

電話:0942-35-9333