第19回 全日本飛行ロボコンで機械工学科の学生が活躍(鳥部)

本校のモノづくり系の部活動の一つに鳥部があります。鳥部では,毎夏,東京で開催される全日本室内飛行ロボットコンテストへの出場に向けた機体製作活動を行っています。飛行機に関わるものづくりというで,航空機が好きな機械工学科の学生が多く所属しています。今年度は機械工学科4年生が部長を努め,そのほか多くの機械工学科の学生が所属しています
この飛行ロボットコンテスト(飛行ロボコン)は,日本航空宇宙学会 主催で,ものづくりの街、東京都大田区で開催され,多くの大学や高専のチームが参加しています。令和5年度の第19回飛行ロボコンは,9月23・24日に日本工学院専門学校 蒲田キャンパス 片柳アリーナにて開催されました。一般部門,自動操縦部門,マルチコプター部門,ユニークデザイン部門の4つの部門があり,ユニークデザイン部門を除いて,それぞれにいくつかのミッションが与えられ,クリアしたミッションに応じた加点がされます。
 
本校からは1年生から4年生まで計15名が参加し,このうち機械工学科の学生は8名でした。一般部門 2チーム,マルチコプター部門,ユニークデザイン部門に各1チームの計4チームが出場し,一般部門は上級生と下級生の2チームで,いずれも一般的な飛行機型をベースにした機体,マルチコプター部門は一般的な4ロータ(羽根車)ではなく,6ロータの特殊な機体,ユニークデザイン部門は機構を駆使し前にも後ろにも飛べる機体で臨んでいました。

 

・飛行ロボコン大会会場

・各チームの準備の様子
(一般×2,マルチコプター,ユニークデザイン)




 

第1日目は一般部門とマルチコプター部門の予選があり,マルチコプター部門はなんとか第2日目の決勝に進出しました。一般部門は,上級生と下級生の2チームとも残念ながら決勝進出にはなりませんでした。特に,一般部門の上級生チームの操縦者は機械工学科4年生の学生でしたが,惜しくも点数が足らず,ミッションの選択ミスが大きかったと悔しがっていました。また,下級生チームはほろ苦いデビュー戦となりました。
第2日目は各部門の決勝と,ユニークデザイン部門が行われました。ユニークデザイン部門は会場のギャラリー投票などで評価されます。決勝へ進んだマルチコプターのチームは,予選では辛うじて決勝に滑り込んだ飛行だったのですが,決勝では見違えるような飛行を見せ,なんと準優勝を勝ち取りましたマルチコプター部門の操縦と制御プログラム作成は機械工学科の4年生が担当していて,前日との違いを聞くと,制御プログラムのパラメータ調整のやり直しが上手くいったとのことでした。また,ユニークデザイン部門もなんとか狙いの前進・後退飛行を披露し,機械工学科4年生による飛行中の実況スピーチでも観客を楽しませ,会場から多くの評価を獲得して見事,会場賞となりました。

 

・各部門での飛行の様子
(一般(上級生),マルチコプター,ユニークデザイン)


 
飛行ロボコンは,大会前日に会場での準備,飛行テストが行えるのですが,今年度の大会は,前日22日の飛行テスト会場が大田区総合体育館と別会場で,その日の夕方に本会場に移動するという移動初日からハードな大会でした。