水災害避難訓練を実施しました

令和5年5月10日(水)に大雨により本校に隣接する宝満川堤防が決壊し、小森野地区が浸水することを想定した「令和5年度第1回水災害避難訓練」を実施しました。
久留米高専は一級河川の筑後川と宝満川が合流する小森野地区に位置し、筑後川避難判断マップでは、浸水が想定される地域とされています。
訓練に参加した教職員は、対策本部からの指示・連絡系統の確認、残留者の避難場所への移動方法など実際に水災害が発生した状況を想定しながら真剣に訓練に臨み水災害に対する危機意識を高めました。
なお、本訓練で把握した課題や改善点は、リスク管理室を中心に検討を重ね、より充実した久留米高専危機管理マニュアルに修正することとしています。

 

対策本部の様子 避難する学生

 

<本件担当>
久留米高専総務課総務係
電話:0942-35-9399

本校学生がWiCON2022表彰審査の結果「スマート防災推進大賞」を受賞しました。

総務省主催の高専ワイヤレスIoTコンテスト2022(以下、WiCON2022)「電波利用システム利活用部門」の表彰審査が令和5年3月6日に行われ、本校制御情報工学科5年(コンテスト時:4年)の石川晴陽さん、石橋要さん、岡翼さん、吉良伊織さん、近藤碧さん、日高立登さんのチーム「WEP」が提案した、「LPWAを使用したリアルタイム内水氾濫危険度可視化システム『WLCR』」が、見事『スマート防災推進大賞』を受賞しました。

 

チームリーダーの近藤さんからは、「今回、スマート防災推進大賞という賞をいただけることになったのは、間違いなくチームメンバーのおかげだと思っています。チーム一丸となって研究成果を出すことができたこの経験を活かして、これからも社会問題を技術で解決していくために活動を行っていきたいと考えています」との充実した所感が述べられました。

 

今後は、今月24日~26日に東京ビックサイトにて開催される、ワイヤレス・テクノロジー・パーク(WTP)2023にて、成果発表会と成果展示会を行う予定です。これからの益々の活躍が期待されます。

 

WiCON2022表彰審査結果

https://kosen-iot-contest.jp/2022/result

 

総務省報道資料(高専ワイヤレスIoTコンテスト2022 総務大臣賞の受賞者の公表)

https://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01kiban09_02000471.html

 

ワイヤレス・テクノロジー・パーク(WTP)2023

https://www8.ric.co.jp/expo/wj/

 

 

(2023年5月31日写真追加)

5月24日~26日に行われた成果発表会と成果展示会の様子です。

 

賞状とトロフィーを手にした近藤さん(写真左)と石橋さん(写真右)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

<本件担当>

学生課学生生活支援係

電話:0942-35-9443

本校学生及び教員の研究成果論文が『Journal of Materials Chemistry C』にて公開されました 『長波長領域に長寿命発光を示すリン光色素の創出』

本校専攻科物質工学専攻 吉瀬里穂子学士および同生物応用化学科 石井努教授らの研究グループは、単純な有機色素に対し適切な発光制御補助基を組み合わせることで、室温・大気下において長波長赤色領域で長寿命リン光発光を発現できる手法を確立しました。この方法により、金属を有しない長波長で長寿命な有機リン光色素を社会に提供できます。将来的には、生体発光検出用の革新的な発光材料として、産業や医学への社会的貢献が期待されます。

図1.リン光発光の生体検出への展開

 

図2.開発した赤色発光性のリン光色素

 

現在、蛍光色素が生体検出等のバイオ分野で利用されています。生体発光検出の高感度化において、バックグラウンド発光を回避できる長寿命リン光発光に注目が集まっています。しかし、生体環境下での再吸収や散乱を回避できる赤色から近赤外領域の長波長リン光発光では、イリジウムや白金等の貴金属を含む金属錯体が主流でありました。最近金属を含まない有機分子からのリン光発光の報告が加速していますが、発光色は短波長領域の青・緑・黄色に限定され、赤色~近赤外発光の報告は非常に稀でありました。本研究グループでは、金属を含まない単純な有機色素を基盤として、室温・大気下において長波長領域での長寿命リン光発光の発現に成功しました。ここでは、長波長発光特性を有すドナー・アクセプター型蛍光色素に着目し、本色素に発光制御のための補助基を導入し、項間交差を促進させると共に励起三重項状態を安定化させました。これにより、蛍光からリン光への発光特性を変換し、長波長・長寿命発光のリン光色素群を創出できました。

 

今後、この手法を駆使して、更に高い特性を有する長波長・長寿命リン光色素を開発し、生体発光検出の発展に貢献していきます。

 

* 本研究成果は、英国王立化学会が発行する雑誌「Journal of Materials Chemistry C」のオンライン版に 2月 6日付けで公開されました。

https://pubs.rsc.org/en/content/articlelanding/2023/tc/d3tc00162h

 

<本件担当>

久留米高専総務課研究推進係

電話:0942-35-9347

久留米高専学生寮にて避難訓練を実施しました。

学生寮では、令和5年4月19日(水)の放課後に、全寮生対象に地震を想定した避難訓練を実施しました。

宿直教員役の寮生による避難命令の寮内放送が流れると、寮生たちは筑水寮玄関前へと集合し、寮生会役員が中心となって点呼を取りました。無事集合できたことを確認した後は、消防隊長が列をまとめ、避難場所である小森野校区コミュニティセンターへの移動を整然と行いました。

訓練を終えて、消防隊長からは点呼方法を改善していくための協力依頼があり、寮務主事・主事補からは、地震の恐怖や避難訓練の大切さ、そして落ち着いて避難することの重要性を理解するようにというお話しがありました。まだ周辺の地理に不案内な新入寮生たちをはじめ、非常時の避難経路など数多くのことを確認する機会となりました。

災害があった時の避難について説明する寮務主事、寮務主事補 実際に学外へ出て、避難先へのルート確認

 

<本件担当>

久留米高専学生課寮生活支援係

電話:0942-35-9318

 

テクノネット久留米企業説明会2023に学生が参加しました。

令和5年4月19日(水)に、久留米高専において、久留米高専の技術振興会であるテクノネット久留米による「テクノネット久留米企業説明会2023」が開催されました。

久留米高専の学生に地元にどんな企業があるか知ってもらうことを目的として開催されたもので、テクノネット久留米の会員企業36社が参加しました。

当日は200名を超える学生が参加し、それぞれ関心のある企業ブースを訪れ、企業担当者の説明を真剣な表情で聴いている姿が見られました。

また、参加した学生からは、「地元企業への就職を考える機会となった」「地元も魅力的であると思った」等の感想が寄せられ、学生の進路選択における良い機会となりました。

 

挨拶をするテクノネット久留米津福会長

 

松村校長の挨拶

 

企業説明会の様子① 企業説明会の様子②

 

<本件担当>

久留米高専総務課研究推進係

電話:0942-35-9333

令和5年度入学式を挙行しました

令和5年4月5日(水)、本校第一体育館において令和5年度入学式が挙行され、本科新入生209名、編入生3名及び専攻科新入生39名が入学しました。今年度も昨年度に引き続き、式典会場への入場は、学生・来賓者・教職員に限定し、新入生保護者は別会場からライブ放送により式典を視聴する方法での参列となりました。式では、来賓・保護者・教職員が見守る中、本科新入生・編入生・専攻科新入生について、松村校長から入学が許可され、続いて各新入生代表が登壇して誓詞を読み上げました。
その後の校長告辞では、「能力は教えられて身につくものではありません。自ら頭を動かし体を動かして試してみて、試行錯誤や失敗を繰り返すことによって初めて身についていくものです。是非とも社会に出る前に、この久留米高専において自分に得意な能力を一つでも多く身につけて個性と自信を育み、未来社会で自分のために人のために大いに活躍できる人になっていただきたいと強く願っています。」など、歓迎や激励の言葉が述べられました。
式典終了後には、主事・副校長、学科長、担任の紹介が行われ、その後、九州大学フィルハーモニーより、歓待の演奏、在校生による校歌の歌唱指導が行われました。
新入生たちはこれからはじまる高専生活に期待と不安を抱えながら、緊張の面持ちで出席していました。

 

本科新入生代表からの誓詞 校長告辞
九大フィルの演奏 在校生による校歌歌唱指導

 

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〈本件担当〉
総務課総務係
電話番号:0942-35-9399

「ワークショップコレクション in 福岡2023」に出展しました

3月25日(土)・26日(日)の2日間、九州大学において開催された「ワークショップコレクション in 福岡2023」に出展しました。このイベントは、子供達に創造的な学びの場・表現の場を提供するため、産学官連携により開催されたもので、本校や九州大学を含む教育研究機関や地元企業など50の出展がありました。

本校では教育研究支援センターの職員が講師となり、「自分だけのオリジナルスーパーボールをつくろう」を出展しました。当日、長蛇の列ができるなか参加した子供たちは、講師から説明や測定装置の使い方に耳を傾け、時には保護者の方と協力しながら、いくつものゴム素材を練り重ねたカラフルなスーパーボールを作っていました。

「スーパーボールを作ろう」の様子

 

 

〈本件担当〉

総務課研究推進係

電話:0942-35-9333

水素インフラ配管探傷ロボットコンペティションに出展しました

令和5年3月20日(月) GEARエネルギー・環境ユニット主催の「第一回水素インフラ配管探傷ロボットコンペティション」が奈良高専にてオンサイトとオンラインのハイブリッドで開催され、本校からは佐々木助教指導の下、本科材料システム工学科2年生の平原綾馬さん、川浪聖奈さん、小原あかりさんがオンラインにて参加しました。

水素インフラ配管探傷ロボットコンペティションとは、水素エネルギー社会の確立に向けて重要な課題の一つである水素ガス配管のき裂検出ロボットの製作とそのアイデア、実行力等、高専学生の専門知識と技術を競うコンテストです。今回は奈良高専、鈴鹿高専、佐世保高専、本校、オブザーバーとして豊田高専、大分高専が参加しました。

本校の学生が製作したロボットは、スイッチを押すことで自動で配管の探傷用ディスクを動かすロボットを作成いたしました。水平に設置された配管においては、カラーマークを使って、ディスクを動かすアームの角度を変えることで、角サドルや継手を超えて探傷用ディスクを動かします。また90度のL字継手部においては、タッチセンサーやロボットの角度調整によって、角部においてもディスクを動かしていくロボットを製作しました。垂直に設置された配管においては、本モーターとローターそして糸を用いて、探傷用ディスクを糸の巻取りにより動かすことに成功しました。

 

 

(左から)平原さん、小原さん、川浪さん  

製作したロボットの調整中

<本件担当>

久留米高専総務課研究推進係

電話:0942-35-9470

第2回国際共同シンポジウムが開催されました

令和5年3月9日(水)、ホーチミン市工科大学と本校との第2回国際共同シンポジウム「The International Joint Symposium 2023 on Innovative Research and Development」が、ベトナムの同大学で開催されました。公益財団法人「柿原科学技術研究財団」のご支援を受け、本校の本科生および専攻科生計6名が現地に赴き、研究発表を行いました。また、今後の両教育機関の国際交流協定の締結を目指し、教員同士による事前会議も実施しました。

共同シンポジウムでは、学生たちが各自の卒業研究について英語で説明し、教員や学生からの英語による質問にも応じました。また滞在期間中は、ホーチミン市工科大学の学生と共にキャンパスツアーや昼食会、そしてプレゼント交換も行い、英語コミュニケーションによる交流を深めました。海外の大学や都市を訪れ、国際感覚を肌で感じることで学生らのグローバル社会における今後の活躍が大いに期待されました。

 

会場前で記念撮影 シンポジウム参加者全員で記念撮影

〈本件担当〉
総務課総務係
電話番号:0942-35-9399

令和4年度卒業式及び専攻科修了式を挙行しました。

令和5年3月16日(木)に令和4年度卒業式及び専攻科修了式が挙行され、教職員が見守る中、所定の課程を収めた本科生182名、専攻科生38名が本校を巣立って行きました。

新型コロナウイルス感染症への対応として、卒業生・修了生と保護者を別々の会場に収容しての開催となりましたが、2年ぶりにマスク着用制限を設けない形式で開催することができました。

式では、校長先生から「校歌は、久留米高専生と卒業生全員の時代を超えた共通の合言葉です」との言葉が卒業生・修了生に贈られ、卒業生・修了生全員による校歌斉唱が行われました。また、卒業・修了を祝し、九大フィルハーモニーと九州大学男声合唱団コールアカデミーからそれぞれ、演奏と合唱が行われるなど、思い出に残る式典となりました。

 

各学科総代への卒業証書授与 卒業生・修了生による校歌斉唱
九大フィルによる演奏の様子 コールアカデミーによる合唱

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〈本件担当〉
総務課総務係
電話番号:0942-35-9304